円投はほとんどない
銀行というのは、顧客から預かっている円預金を外貨に替えて投資をする、いわゆる円投はあまり行っていません。
あくまでも銀行は、短期市場で外貨を調達し、その資金で外国債券を買い、その債券の値動きを狙って収益を上げるという取引が中心となります。
よって、銀行が大量に米国債を買ったとしても、実際に為替相場に影響を与えることはほとんどありません。
ただし、こうした情報を勘違いしてドルが買われるということがありますが、これはあくまでも勘違いによる投資行動なので、すぐに元のレートに戻ることになります。
為替ディーリングについて
銀行の場合、外債投資に伴う為替取引だけではなく、外貨を売買することにより、為替差益を確保するという取引は行っています。
これはいわゆる「ディーリング取引」と称されるものですが、大きな銀行にもなりますと、1,000億円以上のポジションをもってディーリングを行っている場合がありますので、すべての日本の銀行が行っている為替ディーリングの金額を合計すると、数兆円単位の巨大なポジションになります。
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