通貨のリスク分散とは?
投資の基本に、リスクを分散させなければならないというものがあります。
しかしながら、リスク分散というのは、投資の種類を分ければそれでよいというわけではありませんので、注意が必要です。
例えば、株式投資の場合に、日経平均採用銘柄など日経平均と連動性の高い株ばかりを多く持っていると、日経平均が下がると自分の持っている株も、同じように下がってしまうということが起きるからです。
これですと、まったくリスクヘッジにはなっていないことになります。
これと同様に、通貨についても、例えば、オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルのように似たような動きをする通貨に集中投資してしまうと、リスクヘッジにはなりません。
リスク管理を考えた場合には、米ドルとニュージーランド・ドルを持つとか、米ドルとユーロを持つなど、異なる動きをする通貨を併せて持った方が、ポートフォリオとしてはよいのです。
ちなみに、統計の用語を用いれば、「相関関係の低い」通貨に分散するということになります。
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