為替差損とは?
為替差損というのは、為替差益の反対で、ある通貨Aから他の通貨Bに交換し、再び、通貨Bを通貨Aに戻したときに被る損失のことをいいます。
自国通貨である円を、他の通貨に交換した後、円が他の通貨よりも高くなれば(=円高)為替差損が生じることになります。
例えば、1ドル=100円のときに、手持ちの100万円を1万ドルに交換したとします。
その後、円高が進み1ドル=90円になってしまったとします。
そして、ここでドルを円に交換すると、90万円(1万ドル×90円)にしかならず、結果として10万円の損失を被ってしまいます。
これが為替差損ということになります。
為替リスクとは?
為替リスクというのは、外国為替市場に影響を及ぼす様々な要因のことをいいます。
為替レートは常に変動していますので、サブプライム問題のように、日本以外の国で起こった出来事が、外国為替市場に影響を及ぼすケースも少なくありません。
また、為替リスクには、政治的・経済的なものから、国内外の問題まで幅広く存在しています。
例えば、最近では、電気自動車の開発やバイオ燃料などの新技術開発が、産油国の経済に大きな影響を与えるとして、為替を動かす要因にもなるのです。
よって、為替リスクが存在する金融商品に投資をする際には、新聞報道やインターネットなどで情報を入手して、リスクに対処できるようにしておくことが大切です。
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