外貨投資入門



ストップ・ロス(損切り)はプロの常識

プロの多額の損失がストップ・ロスを生んだ

1973年に変動相場制に移行して以来、外国為替市場の歴史といえば、外為ディーラーや外為担当者などプロといわれる人たちが、多額の損失を抱えてきた歴史といってもいいかもしれません。

プロであっても多額の損失を抱えてしまった原因は、リスク管理、特に損失がある一定以上に膨らんだらいったん手仕舞うという、ストップ・ロス(損切り)が徹底されていなかったことにあります。

つまり、損失を抱えてもしばらくすれば市場が反転して運良く難を逃れるられるケースもあったのかもしれませんが、損失が拡大し続け、どうしようもなくなったときに初めて世間に告白し、損失を確定する事件が相次いだのです。

実際、1993年2月の昭和シェル石油1,660億円、1994年4月の鹿島石油1,525億円と、考えられないほどの損失額が発表されました。

こうした歴史を歩んできたこともあり、現在プロの世界ではストップ・ロス(損切り)が常識的なこととなっているようです。

損切りとは?

損切りというのは、取引で損失を出してしまったときに、それ以上、損失を拡大させないために売買を完結させ、損失を確定することをいいます。

ディーリングとは?

ディーリングというのは、外国為替市場で通貨を売買するなどの取引を行うことをいいます。

ちなみに、株式市場では、証券会社が自己勘定で取引することを指します。


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