純金積立の消費預託契約で注意することは?
純金積立で消費預託契約の場合には、顧客の金(ゴールド)と取扱会社の資産を分別管理する必要がありませんので、取扱会社が破綻すると投資資金である「金」が戻ってこない恐れがあります。
また、純金積立に限らず、「金」の現物投資にはすべてセーフティネットがありませんので、万一の場合でも損失は補填されません。
よって、純金積立については様々な企業で取り扱われていますが、各社の安全性や信用力などを十分に調べた上で、取引相手を選ぶようにしたいです。ちなみに、名前も聞いたことのないような会社は避けるべきと思われます。
純金積立の特定保管で注意することは?
特定保管の「金」(取扱会社に保管している「金」)については、保管中の「金」と会社の資産とが分別管理されていますので、各社が法律を遵守していれば安心です。
とはいえ、顧客資産と自己資産の分別管理が義務づけられている証券界でも、顧客の預かり資産が返済されない事件がちらほら目につきますので、「金」を保管してもらう場合であっても、無条件に会社を選択するわけにはいきませんので注意したいところです。
自分で「金」を保管する場合に注意することは?
自分で「金」を保管するという人であっても、不安がないわけではありません。
というのは、万一、「金」を購入した会社が倒産してしまった場合には、他の会社で「金」を売却することになりますが、他社で購入した「金」は受け付けないという会社もあるからです。
また、仮に受け付ける場合であっても、一般的には自社ブランドよりも安い価格で買い取ることになります。
もちろん「金」が無価値になるわけではありませんが、できれば適正価格で売却したいですから、どの商品に投資し、どのように保管するにせよ、「金」の取扱会社は、他の金融商品を選ぶ場合よりも、会社の安全性や信用力を慎重に検討した上で選びたいところです。
ちなみに、一般的には、一部上場企業や業界トップ企業であれば、信用力は高いといえそうです。 |