世界経済は金本位制に向っている?
普通に生活していると、あまり気がつかないかもしれませんが、いま世界経済は金本位制に向っているといえるのかもしれません。金本位制とは、通貨の価値を「金(ゴールド)」で保障するという制度のことです。
もし「金」に裏打ちされた通貨が登場した場合には、「金」に裏打ちされていないこれまでのドル紙幣や円紙幣も、その価値は激減してしまう可能性があります。つまり、これは銀行預金や米ドル預金の資産価値が激減してしまうということです。
とはいえ、日本円が今後、「金」に裏打ちされた通貨に変容できるのかどうかというのはまったくの未知数です。
というのも、日本の公的機関は、金本位制にできるほどの「金」を保有していないからです。その経済的規模からすると驚くほど少ないのが実態です。
これに対して、アメリカの公的機関は、日本の公的機関の10倍以上の「金」を保有しているといわれています。
日本銀行は民間の金融機関?
円を発行している機関は日本銀行ですが、この日本銀行というのは、実は株式市場(ジャスダック)に上場している民間の金融機関です。
しかも、日本銀行の実質的な大株主というのは、ヨーロッパを代表する投資家のロスチャイルド家ではないかとも言われています。
これは、各国の紙幣を発行する中央銀行もおおよそ同じで、例えば、ドル紙幣を発行するニューヨーク連邦準備銀行も、ロスチャイルド家やロックフェラー家といった国際金融資本が両家合わせて100%の株式を所有しています。
このように、紙幣というのは、発行者が各当事国ではなく、国際金融資本が発行しているペーパーマネーなのです。
これまでドルは金本位制を離れ、国際金融資本によって、価値以上の紙幣がどんどん刷られて世界中にばら撒かれたわけですが、これはドルというバーチャルマネーが世界中に行き交ったということにほかなりません。
これは、もし世界的な金融不安によって基軸通貨としてのドルの価値が崩壊してしまうと、世界中にインフレーションが広がってしまうことを意味します。
以上のように、通貨・紙幣というのは非常に危ういものでありますが、「金」は紙とは異なり無価値になることはありません。
ちなみに、国際金融資本でさえも実質的な価値を持つ資産として長期にわたり保有しているのです。
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