大証の金ＥＴＦは、ロンドン金価格に連動する投資成果を目的として発行された有価証券（債券）のみに投資しており、「金」そのものには投資していません。

これは、大証に金ＥＴＦが新規上場された2007年当時は、まだ国内の法律上現物の「金」を直接組み込んだＥＴＦをつくることができなかったことから、苦肉の策として「金」の価格に連動する債券（リンク債）を組み込む仕組みになったようです。

よって、ＥＴＦと現物の「金」との交換はできないことになります。

とはいえ、金価格に連動し、投資成果も金価格に連動するという商品性は、海外の金ＥＴＦと同様のものといえます。

東京証券取引所に上場されている金ＥＴＦは、東京工業品取引所の金先物価格に連動する仕組みになっています。

よって、東京証券取引所の金ＥＴＦは、大証の金ＥＴＦとは異なり、「金」の現物との交換が可能です。

トロイオンスというのは、貴金属や宝石の原石の計量に用いられるヤード・ポンド法の質量の単位のことをいいます。

計量法においては、1トロイオンスを31.1035グラムとしており、貴金属（金や銀）の価格設定ではこのトロイオンスのみが用いられます。

なお、日本の計量法でも、金貨の質量の計量に限定してトロイオンスの使用が認められています。

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