唯一の要因はない
為替レートというのは、様々な要因を受けて変動します。しかも、変動する要因には、時代や状況によって変化していくものもあります。
なので、「これが為替レートの唯一の変動要因である」といいきれるものはないといってよいと思います。
しかしながら、その中でも、貿易収支、金利、戦争や政変などは、為替レートを大きく動かす要因として、特に市場の関心のマトとなっています。
為替レートと貿易収支の関係について
貿易収支というのは、ある国が海外とモノの貿易を行った結果の収支であり、輸出額から輸入額を差し引くことによって算出します。
そして、輸出額が輸入額を上回っていれば貿易黒字となり、輸出によって得られた外貨の額が、輸入の際に支払った外貨の額を上回ります。
つまり、次のような流れから為替レートの変動要因となります。
<貿易収支=輸出額−輸入額>
■黒字の場合
⇒ 外貨の量が増える → 自国通貨が高くなり、外貨は安くなります。
■赤字の場合
⇒ 外貨の量が減る → 自国通貨が安くなり、外貨が高くなります。 |