金利が為替レートを動かす?
ここ数年、各国の金利が、為替レートが変動する最も大きな要因として注目されています。
外貨預金やFXの人気の高まりを見てもおわかりのように、日本のように国内が超低金利の状態にあると、海外の国々との金利差が開くことから、海外の高い金利を求めて外貨建て商品を購入するようになり、外貨を買う動きにつながります。
つまり、これは金利が為替レートを動かしているということです。
金利が為替レートを動かす条件とは?
金利が為替レートを動かすためには、国際間の資金の動きが自由になっていなければならないという条件が必要になります。
もし、資金移動の自由が制限されるのであれば、為替レートの変動に金利は反映されません。
実際、資本の移動が制限されていた1980年代の前半までは、モノの取引の収支を示す貿易収支が、為替レートを変動させる最も大きな要因でした。
しかしながら、その後、世界的に国際間の資本移動の規制が緩和されるようになり、貿易に伴う資金のやりとりよりも、投資目的に資本移動のほうが増加していきました。
それにより、各国の金利差が為替レートを動かす要因として、貿易収支をしのくようになったのです。
|