為替レートに影響を与える金利とは?
金利といっても、様々な種類があります。というのは、お金の借り手が個人なのか、企業なのか、国なのかによっても違いますし、期間も1日だけの金利から10年を超える長期金利まで、千差万別だからです。
そうしたなかで、為替レートに最も重要な影響を与えるのは、各国の主要な短期金利になります。
長期金利が少しくらい動いたからといって、為替がそれに反応して激しく動くというようなことは、あまりありません。
しかしながら、例えばFX取引でスワップ金利を狙うような短期取引の場合には、短期金利の変動に敏感に反応して売買が行われますので、為替レートは激しく変動することもよくあります。
各金融当局の政策の姿勢を読むことが重要
短期金利は、各国の中央銀行など、金融当局がその水準を決定していることも重要になってきます。
というのは、景気の拡大を促進させたり、過熱気味になった景気を冷やしたりするために、金融当局はまず短期金利の水準を操作するのですが、こうした金融政策が行われると、一夜にして短期金利の水準は変わり、それがダイレクトに為替レートに影響を与えるからです。
なので、為替取引においては、各国の短期金利の水準とともに、各金融当局の政策の姿勢を読むことが非常に大切になるのです。
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