米ドル売りになることも
アメリカは世界最強の軍事力をもち、米ドルは世界の基軸通貨※であることから、大規模な戦争などが起きた場合には、「有事のドル買い」といって、世界中の投資資金が米ドルの「逃避買い」に走るケースが多いといわれます。
しかしながら、この「有事のドル買い」も絶対ではありません。
例えば、イラク戦争の場合は、勃発した直後こそ米ドルが買われましたが、その後、泥沼化の不安が広がると、むしろ米ドルのリスクが意識されるようになり、米ドルは下げに転じました。
巻き戻しに注意
テロや戦争、自然災害などの偶発的な要因は、それが起こったときには為替市場に驚きが広がりますので、上下一方に激しく動きますが、それが一服すると反対方向に同じくらい激しく巻き戻すこともあります。
こういったケースでは、あわてて飛びつくのではなく、冷静に事態の推移を見つめることが重要です。
分散投資とは?
分散投資というのは、投資を行う場合に、リスクを分散するために複数の手段(銘柄)に資産を分けて投資することをいいます。 |