原油価格の上昇が他の商品価格にリンクしている理由は?
原油価格の上昇によってガソリン価格が上昇するというのは、よく考えれば当然のことなのですが、事態はそれほど簡単ではありません。
というのは、すべてのモノには輸送コストがかかるわけですが、特に食料や原料の多くを輸入に頼る日本では、まず海外から原材料を運ぶためのコストがかかります。
また、国内で輸送するときにはトラックが必要になります。
このトラックの燃料費が高くなれば、輸送コストに跳ね返ってきますから、ある程度はモノの価格に上乗せせざるを得なくなるのです。
さらに、モノを生産するときには電力が必要になります。
発電に必要な燃料の価格が上昇すれば、電気料金も上がりますから、やはり最終的にはモノの値段に上乗せされることになります。
つまり、原油をはじめとするエネルギーというのは、経済活動の要であり、その価格が数倍になるということは、想像以上に大きな影響を与えることになるということがいえるのです。
|