外貨投資入門



金本位制と通貨との関係

「金」と通貨の関係は?

「金」は世界共通の価値を持っていますので、金貨というカタチで価値の保存、交換手段として用いられた歴史もあります。

金本位制といわれますが、各国が国内取引や輸出入の決済を金貨で行うようになったのです。

しかしながら、重い金貨をいつも持ち歩くのは不便だということで、「金」と交換できる紙幣というものが発行されました。

近年は、しばしば「金はドルの代替通貨」などといわれますが、よく考えれば、これは「ドルが金の代替通貨」であったということがわかります。

それは、通貨の原点が「金」であったからです。つまり、「金」の裏付けがあったから、米ドルや英国ポンドもマネーとして認知されたのです。

なぜマネーは単なるペーパー資産となったの?

上記のシステム、すなわち「金」の裏付けのあるものが通貨であるというシステムには、重大な欠陥があったからです。

この重大な欠陥とは、不況になったときに、景気浮揚のために市中に出回るマネーの量を勝手に増やせないということです。

つまり、「金」がなければ不況をただひたすら耐え忍ぶしかないということになってしまうのです。

これではいけないということで、この際、「金」の裏付けのない、すなわち「金」とは交換することができない、単なるペーパーだけの紙幣にしてしまい、マネーの量を適宜増やしたり減らしたりできるようにしようということになったのです。

そして、この口火を切ったのがリチャード・ニクソン大統領だったのです。


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