外貨投資入門



ドルと「金」の逆相関関係

強いドルと金価格の下落

1970年代には2度にわたる「オイルショック」後に、インフレが加速してドルの実質的価値が大幅に目減りしましたが、「金(ゴールド)」にはインフレヘッジの手段として買いが集中し、1980年代には1オンス=875ドルという当時の史上最高値を付けるに至ります。

しかしながら、インフレが一服すると事情は一変します。

ロナルド・レーガン大統領が、“強いアメリカ、強いドル”を標榜して経済政策を行った結果、ドル高が進み、「金」は売りモードに突入したからです。

1985年にはドル高がピークに達する一方で、「金」は281ドルという底値を付けました。

プラザ合意と金価格の上昇

1985年9月になると、行き過ぎたドル高を是正する「プラザ合意」によりドルは急落しました。これにより、「金」は再び上昇カーブを描くようになります。

株価暴落に見舞われた1987年10月の「ブラックマンデー」の際には、金価格が瞬間的に500ドルを突破したこともありました。

このように、ドルが高くなると金価格は安くなり、反対にドルが安くなると金価格は高くなります。

このドルと「金」の逆相関関係は長期にわたり「市況の法則」としてマーケットを支配していました。


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