外貨投資入門



基軸通貨と米ドルの価値の低下

基軸通貨とはどのようなものですか?

基軸通貨というのは、事実上世界経済で最も利用されている通貨のことをいいます。

現在は、貿易や外貨準備、外国債券の多くが米ドル建てになっていることから、米ドルが基軸通貨とされています。

しかしながら、基軸通貨であり続けるためには、通貨としての価値が安定している必要があり、また、その通貨を使用している経済圏が、世界経済において主要な地位を占めている必要もあります。

米ドルの価値の低下

現状は、アメリカ経済が引き続き世界一の規模を保っていますが、巨大な人口を抱える新興国の成長により、シェアは年々小さくなりつつあります。

さらに、次のような理由から、米ドルの価値は長期的に下落し続けています。

■1971年にアメリカがドルと金との交換を停止したこと。
■アメリカが恒久的な財政赤字・貿易赤字を抱えていること。

ちなみに、サブプライム問題に端を発する世界金融危機が起こったことにより、ドルの基軸通貨としての地位を危ぶむ声が世界中から上がっていますが、ではユーロが基軸通貨になりえるかというとそのように考える人も少ない状況で、先行きは不透明といえます。


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