インドの金(ゴールド)需要が急減すると金価格は下落するの?
中国が金需要世界一となる一方で、2008年まで第1位に君臨していたインドの金需要が急減しています。実際、2009年1〜6月期では、金輸入量が通年の3割程度まで減少しています。
さらに、こうした状況に追い討ちをかけるように、インド政府は金輸入に50%の課税をかけることを発表しています。
こうした背景には、インドの財政赤字がGDP(国内総生産)比で6.8%にまで増加したことがあります。
よって、このような傾向が続くと、「金」の需要面においてマイナス材料となることは否定できません。
さらに、インドの農村部では花嫁のために、“持参ゴールド”として金宝飾品が購入されますが、モンスーンの降雨量が少ないと農作物が不作になり農家の収入が減ってしまうことから、金需要が減るという現象も見られています。
とはいえ、もともとインドは「金」に対する文化的愛着が強い国柄ですから、今後どの程度まで金需要が回復するのかは注視していく必要があると思われます。
プレミアムとはどのようなものですか?
プレミアムというのは、地金型金貨を鋳造するコストや輸送費、それに伴う諸経費を含めたものをいいます。通常、地金型金貨は、同量の金地金価格にプレミアムを上乗せして販売されます。
なお、価格に対するプレミアムの割合は、金貨のサイズが小さいほど高くなる傾向にあります。 |