ニューヨーク市場の終値が重要
金(ゴールド)というのは国際商品であることから、欧米市場で1オンス当たりの米ドル建て価格で表示されています。
一方、日本国内では、1グラム当たりの円建て表示となります。
ちなみに、よく「ロンドン市場で国際金価格が値決めされて、それが日本時間の為替で換算され、当日の国内価格が決まる」というような解説がなされることもあるようですが、それはちょっと違います。
といいますのは、国際金価格というのは為替と同様に1日24時間、世界中のどこかで売買され値が立っており、ロンドン市場の金価格といっても、それはたまたまロンドン時間に付いた価格に過ぎないからです。
日本の市場に最も影響を与えるのは、日本時間の早朝に伝わるニューヨーク市場の終値(引値)といえます。
これを引き継いで、極東時間の金売買が東京、香港、シンガポール、シドニー、上海で行われるからです。
よって、日本の個人投資家が接する金価格の大元は、極東時間帯の国際金価格ということになります。
なお、日本国内の金価格は円建てですので、国際金価格を当日のドル円レートで換算することは言うまでもありません。 |